2012年9月30日日曜日

HDMFメールマガジン第13号

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経営×デザイン=地域産業の未来を創る!

北海道デザインマネジメントフォーラム(HDMF)
メールマガジン
http://hdmf-hdmf.blogspot.com/                  
                           Vol.13 2012.9.14
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★☆ HDMFメールマガジン第13号!! ☆★

━【目 次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】忌憚のないご意見をお待ちしております !
   HDMFが考える「デザインマネジメントの位置づけ(原案)」と
   「中長期ビジョン(原案)」をつくりました   
   
【2】「プレ山村塾」開催(8/9・24)の報告!
   山村塾長が緊急参加! 深い学びの二日間となりました  

【3】コラム:デザイン道(どう)でしょう No.2
   ◇高原理事メッセージ!なぜ、経営活動にデザインマネジメント?
   
【編集後記】

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【1】忌憚のないご意見をお待ちしております !
   HDMFが考える「デザインマネジメントの位置づけ(原案)」と
   「中長期ビジョン(原案)」をつくりました   
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北海道デザインマネジメントフォーラムでは、
今期の事業活動として、
中長期ビジョン(案)づくりを進めています。

具体的には、「HDMFウインターセッション」と称し、
2回のワークショップ(12/21、2/23)を開催しました。

このワークショップを通じて、
当フォーラムとしてのデザインマネジメント(DM)概念や
ビジョンを表現するキーワード等を得ることができました。

その成果の一部を整理したのが、
添付資料1:WS結果整理(Dとは、DMとは)です。

さらに、この資料1や当フォーラム規則などを踏まえ、
DMの位置づけを示した構図(原案)と
中長期ビジョン(原案)を作成しました。

添付資料2:DMダイアグラムとビジョン(原案)が該当します。

添付資料2については、
会員の皆様からのご意見を踏まえた上で最終案を用意し
9/21定期総会で決議する予定です。

つきましては、ご多忙中お手数掛けますが、
添付資料2に対する忌憚のないご意見等を、
お待ちしております。

9月19日(水)までに下記宛てで
メール送付いただければ幸いです。

【ご意見の送付先】
・道総研 産業技術研究本部 及川 宛
・E-mail: oikawa-masanori@hro.or.jp
・T E L : 011-747-2338

(HDMF理事 及川雅稔)

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【2】「プレ山村塾」開催(8/9・24)の報告!
   山村塾長が緊急参加! 深い学びの二日間となりました  
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去る8/9・24の二日間
初の試みとなる「山村塾」を開催しました。

山村塾とは、
私たちにはなじみの深い(株)コボの山村社長から、
独自なデザインの考え方や進め方を
学び取っていく活動です。

ここでの学びのスタイルは、
グループワークやディスカッションを通じて
参加者が自ら考え、学び取ることです。

今回は試験的開催にも関わらず、
熱い思いを持った“塾生”10名前後が
参加しました。

第二回目(8/24)には、
当初予定していなかった山村塾長のご参加という
うれしいプレゼントもありました。

塾長と塾生の直接問答などを通じて、
より深く山村イズムを学ぶことができました。

今回のプレ山村塾でのグループワーク成果、
参加した塾生の皆さんによる宿題の成果、
山村塾長と塾生たちの問答の記録、
これらには、デザインマネジメントのための
エッセンスがたくさん詰まっています。

例えば・・・

・デザイナーは、依頼者から依頼された通りに色
 や形の提案だけをするのではないく、依頼され
 たモノの構造や使い方、ビジネス目的などを
 理解した上でデザインをどうすべきかを提案し
 ていく方が良い。

・依頼者とデザイナーが、既存の取り組みついて
 異なる捉え方をしている場合、そのことを話題
 にすると、どちらかが我慢しなければならない。
 だから、済んだことにはエネルギーや時間を割
 かず、むしろ未来に向けた共通の目標づくりと、
 そこに力を合わせて行く方が良い。

・デザインには専門性がないが、それこそが未来
 を構築する上ではものすごく大事。

・新たな価値を見つけるためには、エスノグラフィ
 が今後はますます重要になる。

今後はこれらの成果を、HDMF独自の財産として
整理・蓄積し、次へとフィードバックしていきます。

次回の山村塾も、是非ご期待ください!

(HDMF理事 日高青志) 

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【3】コラム:デザイン道(どう)でしょう No.2
   ◇高原理事メッセージ!なぜ、経営活動にデザインマネジメント?
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HDMF理事の高原です。

当会では
デザインを戦略的に活用し、経営課題の解決に貢献する
そのための様々な考え方や活動をデザインマネジメントと位置づけ
実践技術の習得や新たな可能性の探求などをねらいに
活動をしています。

今回のコラムでは
「なぜ、経営活動にデザインマネジメントを取り入れた方がいいのか?」
これを改めて考えてみたいと思います。

突然ですが新興国、勢いありますよね~。

中国、インド、中東、アフリカなどの様子が
メディア等を通して伝わる機会も多いかと思います。

現在、これらの地域では大量のモノが消費されています。

この背景にあるのが、人々の抱く欲求
好きなモノ、便利なモノを手に入れたいという物欲と
人が持っているモノを自分も同じように持ちたいという同調欲求
これが強く影響しているようです。

このような消費欲求が支配的な市場では
同じモノをなるべく安く大量に生産する会社が勝つでしょう。

一方、先進国では不便や不満が解消されてくると
人々の欲求は、むしろ人と違うモノを持ちたい、注目されたい
負けたくない、といった欲求にシフトしています。

そうなると、消費者は不便の解消、使いやすさの向上など
機能的な価値に加えて、
好みにあった外観や手触りの良い質感など
感性的な価値で商品を求めるようになります。

日本のような成熟した市場では
「機能的価値+感性的価値」がないと
商品は売れにくくなっているのです。

消費者が求めているこの2つの価値について
適切なあり方や提供方法を構想し
具体的な姿や仕組みへとまとめ上げる活動がデザインです。

例えば
デザインがいいとかジョブズに憧れてアップル
というような感じでiPhoneが「あっ」という間にシェア獲得しました。

この背景には、デザインの活用が重要な役割を果たした
と言われています。
iPhoneの売上要因のすべてが
優れたデザイン活動にあるわけではないですが、
明らかに他社と一線を画す戦略的なデザインの活用が
成功要因の中核を成していたかと思います。

具体的には、

新商品お披露目の場「キーノート」
商品がもたらす生活をシンプルに表現した広告
心地よい店舗空間「アップルストア」
製品との対面を演出する「パッケージ」
シンプルで高品質な「プロダクト」
徹底的に作り込まれた「インタフェース」
様々なサービス「iTunes、App Store、iCloud」

これら「顧客とのあらゆる接点」のデザインを通じて
顧客が味わう一連の体験の魅力化を図っています。

アップル以外にも
デザインを明らかに意識し戦略的に活用した商品等が
大手企業に限らず、多くの分野で出てきており
成功を収めています。

これらから見えてくるのは
日本市場や成熟した市場でビジネスを成功させるためには、
経営活動の中にデザインの戦略的な活用を取り入れる
ノウハウであるデザインマネジメントの導入が
大切だと言えます。

HDMFでは、
デザインマネジメントの大切さやエッセンスを、
我々のメンターでもある山村先生の成功事例を通じて学ぶ
「山村塾」を今期から試行的に開始しました。

デザインマネジメントを学ぶ道場としての「山村塾」
今後の本格開催を是非ご期待下さい!

皆様、「経営×デザイン」、どうでしょう!
これからますます大切です!

(HDMF理事 高原永磨)

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【編集後記】
皆さんこんにちは。
第13号の編集を担当したHDMF理事の及川です。

本号では、会員の皆さんへのご意見照会と
プレ山村塾開催報告を取り上げました。
また、「コラム:デザイン道(どう)でしょう No.2」も
掲載しました。

DMの位置づけを示した構図と、中長期ビジョン
これからの当フォーラム活動の重要なよりどころとなります。
感想、コメント何でも結構です。
多くの会員の皆様から、反応をお待ちしています。

塾長をお招きできたプレ山村塾
参加者から大好評でした。

「デザイナーは説得することが好き、しかし
説得しようとせず相手を受け入れること」
「クライアントとの共通分母を見つけることも大切」
「受け入れやすいのは、少し先の未来のこと。
これは共通分母になる。」・・・
塾長からの至言が、いまも耳に残っています。
来期の本格開催、乞うご期待です。

高原理事からのコラムでは、
アップルを話題にしています。
この会社は、世界有数のデザインエクセレントカンパニー。

「顧客とのあらゆる接点のデザインを一貫させ魅力化する」
アップルのデザインマネジメントの神髄は
エクスペリエンス(経験)デザインのサプライチェーン
にあるようです。
いつかこのテーマを掘り下げてみたいと思っています。

メルマガについては、会員の皆様のご要望を受け止め、
ご愛顧いただける情報発信を目指します。

ぜひ、忌憚のないご意見・ご感想をお寄せください!

(HDMF理事 及川雅稔)


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 北海道デザインマネジメントフォーラム事務局 
 株式会社エコニクス内 桑原 迄 
 ・E-mail: s-kuwahara@econixe.co.jp
 ・F A X : 011-807-6800

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【編集長】HDMF会長 桑原 聡
【発行元】HDMF役員会 
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