2015年6月11日木曜日

★☆ HDMFメールマガジン第29号!! ☆★

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経営×デザイン=地域産業の未来を創る!
北海道デザインマネジメントフォーラム(HDMF) メールマガジン
http://hdmf-hdmf.blogspot.com/             Vol.29 2015.5.12
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★☆ HDMFメールマガジン第29号!! ☆★

━【目 次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】HDMF会員コラム
  「ぬいぐるみ」と「デザイン」~ 必須です! デザインの規格化 ~
   (株)プレシャ 青木善範
        
【2】ファブデザインアソシエーション(FDA)フォーラム参加報告
      北海道立総合研究機構 工業試験場 印南小冬

【3】デザイン関連のイベント紹介
   【5月18日開催】コスト改善セミナー@旭川
   「ものづくり企業に求められる商品開発の方法」
    ●開催間近! HDMF副会長の高橋尚基氏が講師担当です!!●

【編集後記】

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【1】HDMF会員コラム
   「ぬいぐるみ」と「デザイン」~ 必須です! デザインの規格化 ~
   (株)プレシャ 青木善範
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北海道デザインマネジメントフォーラムの青木です。

連休はいかがでしたか?好天に恵まれた円山動物園では、
現在公開中のかわいい赤ちゃんしろくまが大人気ですね。
みなさんはもうご覧になりましたか?

さて、今回は当社のしろくまキャラクター、
コロコロ 「コロルくん」と「デザイン」についてお話します。

●コロコロ 「コロルくん」WEBサイト●
http://cololukun.com/

旭山動物園に「ほっきょくぐま館」が新設された2002年。
園内の売店にお土産として並んでいたのは、
「ミニチュアの動物フィギュア」や「本物そっくりのぬいぐるみ」
ばかりで、正直あまり手に取ろうという気になりませんでした。

そこで社長がつぶやいた、「ここに女性が買いたい!と思うような
かわいいしろくまのぬいぐるみがあったら・・・」
これがコロルくん誕生のきかっけでした。

一般的にキャラクターの開発は、コンセプトづくりと
スケッチからはじまり、デザインが徐々に固められます。
コロルくんも発売までに何度も手直しが重ねられ、完成しました。

それから3年間、ぬいぐるみ販売を中心に展開してきましたが、
実はぬいぐるみの製造委託会社には、きちんとした形で
コロルくんのデザインを伝える事ができていませんでした。

委託先に「普通だったら、あるはず・・・」と言われた、
キャラクターデザインの仕様書が無かったのです。
このため、「もう少し丸くしてほしい」「鼻を小さくしてほしい」、
そんなやり取りを繰り返して、ぬいぐるみを完成させていました。

「このままだと将来的にキャラクター使用権のライセンス提供や、
様々なコラボレーション展開を進める上で、問題が生じかねない・・」

そこで昨年「さっぽろベンチャー支援事業」を活用して、
キャラクターデザインの規格化に取り組むことになりました。
具体的には、ぬいぐるみやマスコットなど、特に立体物の制作に
必要となる「基本イラスト」「三面図」「キャラクター色指定」などを
改めてきちんと整備しました。

その効果もあって、今年はさまざまな新商品が誕生することになりました。
・函館五稜郭公認「新撰組コロルくん」
・北海道日本ハムファイターズ公認「ファイターズコロルくん」
・コロルくん「ラインスタンプ」
さらに7月にはコロルくんの絵本も発売予定です。

今回、コロルくんのデザイン規格が整備されたたことで、
外部企業との商品開発プロジェクトがとても進めやすくなり、
デザインの規格化の大切さを強く実感したところです。
今後も当社のキャラクタービジネスを支える知的資産として、
コロルくんの展開に大いに貢献してくれるものと確信しています!
                         
((株)プレシャ、HDMF理事 青木善範)

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【2】ファブデザインアソシエーション(FDA)フォーラム参加報告
      北海道立総合研究機構 工業試験場 印南小冬
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去る4月11日に東京の拓殖大学八王子キャンパスで開催された、
FDA(一般社団法人ファブデザインアソシエーション)の
1周年記念フォーラムに参加してきました。

●一般社団法人ファブデザインアソシエーション WEBサイト●
http://fabdesign.or.jp/

FDAの理事長、元拓殖大学工学部デザイン学科の竹末教授とは、
工業試験場と以前よりお付き合いがあり、
そのご縁でフォーラムのご案内を頂きました。

FDAでは「文化的価値、知の価値を高めたモノづくり」を
目指していらっしゃいます。ものづくりを通じたコミュニティの
連携や、コミュニケーションの場づくりを提案されており、
具体的な活動としてはレーザー加工機を使ったデザイン教室や
デザインコンテストの開催、青少年のものづくり教育支援、
全国のファブラボ等とのネットワーク構築などを行っています。

1周年記念フォーラムでは、5人のゲストの方より様々な視点から
ものづくりについてのご講演を頂きました。

まずは株式会社SUGA・システムズの須賀社長より、
最新の3Dプリンター事情を技術者の視点からご解説がありました。
また、SUGA・システムズで開発中である3Dプリンターの実機展示があり、
マテリアルの仕様など詳しいお話を伺いました。

岡山のMOMO工房の元井夫妻からは、ものづくりによる地域活性化について
ご講演頂きました。お二人は家具職人であり、廃校になった学校の体育館
を活用して木工体験教室を開かれています。

リクササポート株式会社の夏山氏からは、Web戦略についてのお話があり、
検索にかかりやすくするコツなどを事例や数値を元にご解説頂きました。
FDAのホームページもこちらの会社が運営管理をされています。

最後に、レーザー加工機の面白い活用事例について、
株式会社中央建設の雨宮氏よりお話がありました。
建築内装材への活用や、レーザー加工機をお祭りの露店に持って行った
お話など、非常に面白い内容でした。

講演の後は拓殖大学内のレストランで懇親会が開かれ、
20名以上の方が様々な分野から参加されており、
普段なかなか出来ない交流ができました。
当日の様子はFDAのブログにアップされていますので、是非ご覧下さい。

FDAでは、ものづくりによる地域活性化の活動を全国に
拡げて行きたいと考えています。
そして「いずれは北海道にも展開したい。」とのお話を頂きました。
今後もFDAの活動に着目しながら、何か動きがありましたら、
皆さまに情報提供させて頂きたいと思います。

(工業試験場、HDMF事務局 印南小冬)

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【3】デザイン関連のイベント紹介
   【5月18日開催】コスト改善セミナー@旭川
   「ものづくり企業に求められる商品開発の方法」
   ★添付ファイルのチラシもご覧ください!★
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 ものづくり企業に求められる効率的かつ効果的な潜在ニーズの発見や
戦略的な事業化プロセスの構築など、複雑な商品開発工程におけるコスト
改善や効率化を図るための実践的な方法について、お話いただきます。
 皆様のご参加お待ちしております。

■日 時:平成27年5月18日(月) 16:10~17:45
■場 所:旭川グランドホテル3階 瑞雲の間
    (旭川市6条通9丁目)
■講 師:高橋尚基デザイン事務所 代表 高橋尚基 氏
■共 催:(一社)北海道機械工業会、北海道、
     北海道機械工業会旭川支部、
     旭川機械金属工業振興会、旭川市、旭川鐵工組合
■定 員:70名
■参加費:無料
■申込先:
(一財)旭川産業創造プラザ
 TEL 0166-68-2820
 FAX 0166-68-2828
 E-mail arc-net@arc-net.or.jp

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【編集後記】

こんにちは、HDMF理事の万城目です。

(株)プレシャ青木氏のコラムは、デザイン管理の大切さがテーマした。
これはデザインマネジメントの重要なテーマのひとつですね。
特にデザイナーが社内にいない中小企業の場合、
そこに外部デザイナーの大きな役割がありそうです。

去る4月22日、「山村塾」の教材作成のための共同ワークが行われ、
お陰様で順調に作業が進みました。引き続き教材作成は続きますが、
皆さまには今秋を目処にご紹介の予定です。ご期待ください。

(HDMF理事 万城目聡)

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